目次エネルギー・フィラメント理論 バージョン (V6.0)

I. まず主軸を打ち込む:宇宙は膨張しているのではなく、緩みながら進化している
宇宙は膨張しているのではなく、緩みながら進化している。赤方偏移を考えるとき、この一言が示す優先順位ははっきりしている。第一の説明は「空間が光を引き伸ばした」ではなく、「海況が変わり、リズムが変わった」だ。
エネルギー・フィラメント理論は宇宙をエネルギーの海として捉える。エネルギーの海の基準張度は、長い時間スケールでゆっくり変化する。早い時代ほど締まり、遅い時代ほど緩む。基準張度が動けば、あらゆる安定構造の固有リズム(固有の「時計」)も、それに合わせて書き換わる。
だから赤方偏移は、次の一文に置き換えられる。

赤方偏移は、時代をまたぐリズム読取りだ。『今日の時計』で『当時のテンポ』を読む。

見えている「赤くなる」は、まず源側とこちら側が「リズムの基準」で同期していないことを告げている。


II. エネルギー・フィラメント理論における赤方偏移は何を測っているのか:光が老いるのではなく、「端点リズム比」が変わる
赤方偏移の見かけは、スペクトル線がまとめて赤側へ動くことだ。周波数が下がり、波長が伸びる。従来の語りは、これを「光が道中ずっと引き伸ばされた」と説明しがちである。
エネルギー・フィラメント理論(EFT)で優先されるのは「端点の照合」だ。光が到着した瞬間に起きるのは、光が運んできた「リズムの署名」を、ローカルのリズム基準に合わせ直す作業である。直感を固定するなら、こう考えるとよい。

同じ曲を、回転数の異なる2台のテープデッキで再生する。
曲そのものは「劣化」していないのに、音程は全体として低くも高くもなる。
低く聴こえるのは「曲が道中で伸びた」からではなく、「再生側と録音側の基準回転数が違う」からだ。

赤方偏移でも同じで、源側のリズム基準とローカルのリズム基準は、まさに「回転数の違うテープデッキ」になる。宇宙スケールの主軸は、その基準回転数が長期にわたってゆっくり変わる点にある。


III. テンションポテンシャル赤方偏移の定義:赤方偏移の基調色は端点のテンションポテンシャル差から生まれる(時代差/強重力場も同じ枠)
この節では略号を固定し、言語が変わっても参照がブレないようにする。

テンションポテンシャル赤方偏移(TPR)
英:Tension Potential Redshift

基準:端点のテンションポテンシャル差 → 端点の固有リズム差 → 読み取りとして系統的な赤方偏移/青方偏移が現れる。
要点は「経路」ではなく「端点」だ。問うべきは次の3つになる。

源側の領域がより締まっている(張度(Tension)が高い)なら、源側の固有リズムは遅くなる。同じ発光メカニズムで生まれたスペクトル線は、ローカルではより赤く読み取られる。
テンションポテンシャル赤方偏移が強いのは、混同されがちな2種類の赤方偏移を、一本の因果鎖に統一できる点にある。

ここで境界も固定できる。赤いことの第一義は「より締まる/より遅い」であって、「より早い時代」であることは必然ではない。早い時代は「締まり」のよくある原因の一つにすぎず、ブラックホールのような局所的な締まりでも光は十分に赤くなり得る。


IV. なぜ経路進化赤方偏移をもう一つ切り出すのか:経路でも「追加の進化」が起き得るが、それは微調整に過ぎない
テンションポテンシャル赤方偏移だけで赤方偏移を説明しようとすると、「道中で起きること」をすべて端点に押し込めることになる。だがそれでは足りない。現実には、光が通る経路が常に同じ海況・同じリズムスペクトルとは限らない。ときには巨大な領域を横切り、その通過時間のあいだに海況そのものが進み続ける。そこで「経路に沿った進化効果」を表す第二の量が必要になる。

経路進化赤方偏移(PER)
英:Path Evolution Redshift

基準:端点の基準張度差(テンションポテンシャル赤方偏移が与える基調色)を差し引いたうえで、光が伝播途中に局所大スケール領域を通り、その領域内の伝播時間が十分に長く、かつ領域に追加の張度(Tension)進化が起きているなら、通過中に新たな純周波数シフトが蓄積される。
ただし、次の3条件は厳密に固定しておく必要がある(そうでないと万能説明として乱用される)。

スケール感も固定しておく。経路進化赤方偏移は通常、テンションポテンシャル赤方偏移が作る基調色への小さな補正にとどまる。テンションポテンシャル赤方偏移が背景色で、経路進化赤方偏移はその上に重なる薄いフィルターのようなものだ。主絵は変えないが、局所の細部を整えられる。
さらに、向きは原理的に正にも負にもなり得る。


V. 統一の言い回し:どんな赤方偏移もまず「端点の基調色+経路の微調整」に分解する
この節以降、本書は赤方偏移を同じ口径で扱い、メカニズムを一息で混ぜて語らない。

  1. まずテンションポテンシャル赤方偏移を問う:端点のテンションポテンシャル差はどれほどか。
  1. 次に経路進化赤方偏移を問う:経路上に十分長い「追加進化域」があるか。

方法論は一文で固定できる。まずテンションポテンシャル赤方偏移で基調色を決め、次に経路進化赤方偏移で細部を整える。


VI. なぜ「赤いほど暗い」がよく起きるのか:相関は強いが必然ではない(赤=より締まる/暗=より遠い・より低エネルギー)
「赤」は、より締まる(より遅い)を意味する。赤いことの第一義は「源側のリズムが遅く、張度(Tension)が締まっている」だ。これは典型的に次の2ルートで起きる。

「暗い」側にも、少なくとも2つの原因がある。

では、なぜ遠方が「暗くて赤い」ことが多いのか。これは統計的な相関の鎖であって、論理必然ではない。
遠い → 光の道のりが長い → 観測されるのはより早い時代に放たれた光(統計的に)
より早い → 基準張度が締まる → 固有リズムが遅くなる → テンションポテンシャル赤方偏移の基調色がより赤くなる
同時に、遠い → 幾何学的減衰 → 暗くなる
さらに赤方偏移そのものが、到着時の「エネルギー読み取り」を押し下げる。

このため、宇宙論的サンプルでは「暗い」と「赤い」がしばしば連れ立って現れる。
ただし境界は固定しなければならない。赤いことは暗いことの必要条件ではない。ブラックホールのような締まり領域は強い赤を作るが、「より遠い」とは限らない。暗いことも赤いことの必要条件ではない。源側が弱い、媒質により書き換えられる、あるいは局所海況の緩みによる別種の読み取り変化でも暗さは起きる。
まとめればこうなる。赤は「より締まる」を指し、暗はしばしば「より遠い」を指す。遠いはしばしば「より早い」を指し、早いはしばしば「より締まる」を指す。だから暗と赤は強く相関するが、互いを必然的に導くわけではない。


VII. 赤方偏移を「時代をまたぐ同期計」として扱う:最小の操作で最大の情報を得る
エネルギー・フィラメント理論では、赤方偏移は孤立した天文学現象ではない。異なる年代のリズム基準を、同じローカルの「物差しと時計」で読み取れるようにする、高価値の同期計である。
だから扱い方も明確になる。


VIII. 本節のまとめ(そのまま引用できる4つの言い回し)


IX. 次の節で扱うこと
次節はダーク・ペデスタルへ入る。短寿命フィラメント状態である一般化不安定粒子(GUP)が、「存続期が引っ張りを担い、解構期が拡散を担う」という働きで、統計的に追加の勾配面(統計的テンション重力(STG))を形づくり、同時に広帯域の底ノイズ(テンション背景ノイズ(TBN))を持ち上げる。こうして「宇宙はなぜ暗く見えるのか/暗さはどこから来るのか」を、材料学として統一的に説明していく。


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署名(推奨):著者:屠广林|作品:『エネルギー・フィラメント理論』|出典:energyfilament.org|ライセンス:CC BY 4.0
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版情報:初版:2025-11-11 | 現行版:v6.0+5.05